昨日の昼前、急遽あるニュースが入ってきました。
ここを読んでいる方のほぼ全員がご存知かと思いますので、具体的な経緯は伏せたいと思います。
そしてその結果、かつて内閣総理大臣を務めた安倍晋三氏が、昨日夕方に亡くなりました。

あまりに急なことで心にぽっかり穴が空いたような気持ちです。
昨日は一日気持ちが落ち込んでいてしまいまして、本日も暗い気持ちが続きました。
あまり訃報についてはブログに書きたくないのですが、このモヤモヤした気持ちに整理をするために、完全に私のために、ここに色々書きたいと思います。

昨日リアルタイムの報道で、救急隊が到着した際も、ドクターヘリに乗せられた際も、心肺停止だったことから生存率は極めて低いのではないかと思いながら見守ってました。
夕方に発表があったのは、おそらく、家族のご到着に合わせて、関係者が正式な公表をしたからではないでしょうか。医療スタッフの方々の心配りを感じます。
そしてその訃報に対して、各国の首脳から送られた弔電から、いかに安倍さんが周りから信頼をされ、国家間の関係に寄与していたかが伺えます。

安倍さんはアメリカ・韓国に対して腰を曲げつつ、中国・ロシアという難しい国との外交にも十二分な成果を上げました。
私は在命中、一度でも安倍さんをお見かけすることは叶いませんでしたが、人柄の良さ、誰とでも分け隔てなく接し、目の前の人を大切にする姿勢は報道や映像でよく伝わってきました。

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亡き祖父や、お父さまの政治家一家の育ちの良さが育んだ人柄ゆえでしょうか。家族から学んできた人たらしの帝王学ゆえでしょうか。
どちらにしろ、柔らかな姿勢で周りに敵を作らない一方、憲法改正など『国をこうしたい』という信念を固く持った人でした。

在任中には、日本国の実質賃金が下がったことも、モリカケ問題、桜問題など、政治の上での失敗もありましたが、バブル崩壊後初の株価上昇、現役のアメリカ大統領の広島訪問など、歴代首相が成し遂げられなかった成果を上げました。


現在、日本は現政府の強硬な対ロシア政策で、ロシアから完全に敵対国に指定されていました。
もしも安倍さんが首脳でしたら、ロシアにも柔軟に対峙し、対ウクライナにも厚い支援をする器用さがあったのではないでしょうか。
そう思うと大変残念です。

想像にはなりますが、安倍さんの政治プランは、アメリカ・韓国の資本主義圏との外交を深め、中国・ロシアの共産主義圏とも柔和に付き合い、他国からの警戒心を最大限下げたうえで、日本が自らの国を守る力を強めるための憲法改正を成し遂げることだったのではないでしょうか。

これは優れたバランス感覚と、生粋の人柄の良さ、そして確固たる信念がないとできないことでした。
そしてその7割を達成していた安倍晋三氏。このような実績は日本史上を見渡しても例はなく、ずば抜けた才能を持っていたことが伺えます。
安倍晋三、傑物といえる人物だったでしょう。今回は本当に、悲しいことです。
そして本当に長い間、お疲れさまでした。


政治家ですので、今までの活動に、いろいろなご意見がある思います。
それでも私は彼に対して哀悼の意しかなく、思春期の多くをこの総理で過ごした私はここにその功績を書きたかった。



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