※本日は漫画ではなくて字が多めです

鑑定をしていると
占いやすい事例だけだなく、
占いにくい事例に遭遇する。

占いにくい事例とは
手相や人相、生年月日に
特徴がなくて
見ようがない場合のことである。

今日はその中でも、
手相について
3点の事例を挙げて
ご説明したいと思う。

kaokokoro手相部位j

なお、ここで挙げている画像は
全て私の顧客ではなくて、
ネットで本人の同意のもと
一般公開されている
お試し手相画像掲示板から引用している。

また、普段私はお客に対して
言い方を頭から煙が出るほど考えるが
(失礼がないように)
今回はお客ではないので
かなり辛口にいかせてもらう。



1.マスカケ線の手相


難しい手相 (3)

感情線と頭脳線が一体化している
通称「マスカケ線」

吉凶甚だしく、
その多くは世に埋もれてしまう。

そしてマスカケ線の人に多いのが
運命線がないということ。
画像を見てお分かりの通り、
この方も運命線がない。


そもそも、手相を見てもらう人と見る人で
大きな乖離があるのが、
見てもらう多くの人が

表こころブログ_占いにくい手相1
※私が占い師ということでフランクに聞いてくる友人の例

『もしかして自分には特別な手相があるのではないか』
と期待してくるが、
まずないから

太陽線も金運線も珍しい部類に入るから。

あえて言えば、
2人に1人の割合で
出てくる旅線や神秘十字を見つけては
ちょっとかいつまむ程度だ。


そんな特徴のない手相をいかに
特徴を逃がさず捉えて、
一つのストーリーにするかで
占いは仕事として成り立つのだ。



2.うす過ぎる手相・少ない手相


本日3点挙げる中で、
一番鑑定が難しい人がこれ。

難しい手相

薄すぎる。

もし、この人が
手相のみの鑑定で依頼してきた場合、
私は冷や汗が止まらないだろう。


この記事を読んでくださる皆様も
実際に自分の手と比べてほしい。

この方はマスカケ線ではない
感情線と頭脳線が分かれた
一般的な手相ながらも、
かなり薄くて線が少ないのが
お分かりだろうか。

つまり、「見ようがない」状態なのだ。

画像の主はおそらく男性の手だろうが、
ここまで線が薄くて少ないのは女性に多い。

このような手相ということは、
この方は普段、あまり体を
使ってないのではないか。

表こころブログ_占いにくい手相2

何か重たいものを持ったり、
何かを握ったり、
何かをたたいたり、

肉体労働、重機操縦、球技運動をする人は
このような手相にならない。


かろうじて2点だけ
この方の特徴を他にあげるとすれば
・赤い手のひらで白い斑点がある
・健康線が(乱れた形で)ある


いずれもネガティブな意味だ。

また赤い手のひらで白い斑点がある人は
いままでの経験上、
「それは違う!」と遮ってまで
主張したがる人が多かった。

“私はかくたる信念をもってこういう生活をしているんです”
という方。
そしてそれを口に出して相手に伝えたい方。

お客ではなく、
縁故で懇願され見てあげた人なので
ここで書くが、
このような赤色の白斑点の方は、
うつ病になっていたり、
肉は一切食べず魚しか食べない人だった。

こだわりがあり、そしてそれを
わざわざ口に出してアピールしたい人。


鑑定するに、たぶんこの画像の人は
いいとこの育ちの人で、
あまり運動をしていない。
勉強をよくしてきて、現在頭仕事。
外食の多い方かなと思う。
そして、運勢的には周りに恵まれたらすいすいいけるが
理不尽な事件や人間にぶつかった途端に手も足もでなくなるのではないかと予想。


お客ではないので辛口だ。

もしお客であれば、
黄色マーカーの言葉を
奇数行のみをお伝えして、
偶数行はお伝えしない。



3.続・少なすぎる手相


最後に紹介するのがこれ。

難しい手相 (2)

2例目と同じく、
通常の感情線と頭脳線タイプで
手相の線は少ない。

しかし、2例目と違って、
線が濃いのがお分かりだろうか。

こういう手相はおそらく、
肉体労働従事者の可能性大である。

重いものを持つ、
ものを握る、
ボールを叩く、
などの行為をしている方。
手相の線が濃くなる行為だ。


そして、不思議なことに、
このような手相の男性は、
お客の場合、常に夫婦でやってくる。

表こころブログ_占いにくい手相3

しかも、いずれもいい夫婦なのだ。
見ていてうらやましくなるような夫婦。

多くは男性側(つまり画像の手相の人)は無口であり、
ご婦人が言いたいことや悩みを代弁する。


言い換えたら、
このような手相の人は無口な職人肌なのだ。

口で媚びて人を転がすのではなくて、
目の前の仕事をただこなす、
そういう人なのだ。

品よく円滑に相手と話を進められる
ご婦人との相性もいいのが納得できる。

自分が足りない所は補ってもらうという
相性の原則に適っている。

夫婦で占いにくるのではなくて、
このような武骨な手相の人は
一人でふらりと占いには来ない。
そう言いかえたほうが正しいだろう。

画像一枚だけでも
生き様がうかがい知れる
良い手相である。

大切になすってください(中島誠之助)



このように占いというのは、
手相、人相、四柱推命という
占術的要素だけではなく
話し方や、家族構成、
対面した時の様子、
来ている服、視線の動きなど、

総合的な情報を落とし込んで
統合するのが必要であり、醍醐味なのだ。


とりわけ、手相だけで手に入れられる情報が少ないとその必要性は増すのである。



↓クリックくだされば励みになります。