広島に帰った
四泊五日の旅のうち、
最初の二泊は

327_広島駅新幹線口Ⅱ

東横インホテルに泊まっていた。

「実家があるのでは?」
と聞かれる方もいるだろう。

表こころブログ_帰りたくない広島の家1

理由は複数ある。

一つはもしもコロナが発症した場合
実家に寄らないようにするため。

もう一つは
327_広島駅新幹線口Ⅱ2
駅前の東横インは
できたばっかりで
キャンペーン価格になっていたから。

もう一つは
占いバーで働くため、
日付が変わっても
歩いて帰れる距離に宿が欲しかったからだ。

そして最後の理由は、
私の広島の実家には今尚

表こころブログ_帰りたくない広島の家2

安芸の牛鬼
住んでいるからだ。

「こんな家、息がつまるわ!
 はよ出て行きたいわ」

表こころブログ_帰りたくない広島の家3

と親戚の前で豪語していた
4年前の姉。

そんなこともあったけど、私の方が
先に家を出る結果となった。


しかし、私も8か月ぶりに
実家に帰ってやるべきことがある。

そんな牛鬼が棲まう
実家に帰らなくてはいけない。

この時私が立てたプランは

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魔の浴場・脱衣場過密時間を避けること。

しかも旅路で発生した
服を洗わなくてはいけない。

姉の仕事が終わるのが19:00。

私は姉とぶつかるのが嫌で、
あえて街中の漫画喫茶で

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時間を潰す。

まるで、家に居場所がなくて
帰れない中年サラリーマンの気分。

しかも、わざわざ
時間を潰したのに家に帰ったら、

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まさかの浴場・脱衣場過密時間とぶつかる。

肝心の洗濯機はというと、
姉の洗濯物が入っており

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8時間で完了という
天文学的な時間が書かれている。

しかも、予約洗濯であり、
いま動いていない。
幸いにも姉の洗濯物は
まだ濡れていないため、やったのは

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奥義・こっそり洗濯。

8時間も時間をかけるという
上級国民な洗濯をする姉に対して
先に慎ましく30分で済ませる。
計12時間洗濯機を専有する姉に対して30分。
その後私の洗濯が終わりしだい、
こっそりと姉の洗濯を戻すのだ。

しかし、その動きに気づいた姉は
私がお風呂に入っている間、
洗い中のビチョビチョな
私の洗濯物を

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情け無残にも引き釣り出す。
そしてそのまま地面に置くという始末。

私がなぜ広島に帰っても
実家に帰りたくないか
これで全てわかると思う。

そして、黙って濡れた洗濯物を回収して、

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姉の洗濯が終わる朝の7:00に
ビショビショの洗濯物を入れてもう一度
始めからしないといけない。

なんという健気さ。

橋田壽賀子は「令和のおしん」
を書く時は私をモデルにするとよい。



しかし洗濯を終わらせ乾かした8:00には
すぐに駅に出ないと鑑定が連続であるのだ。

その後はもう新幹線に乗って品川だ。

表こころブログ_帰りたくない広島の家11

私は、お客の鑑定を終えた後、
濡れた衣服を詰めた
キャリーバックを引き連れて、
新幹線口を後にする。

私が広島の実家に帰りたくない理由は
いつもこのようなものである。

P.S.
世田谷の家に帰って、私は自分のタイミングで好きなだけ洗濯をできる幸せを、塩素の強い東京の水道水の匂いを嗅ぎながら、改めて思うのであった。



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