大学院生の頃、
違う研究室に授業で
よく出入りしていた。

表こころブログ_何も言えなくて夏1

修士のひよっこな私たちに対して
息子を厚労省に持つなど、
博士号のそうそうたる面々が
集っていた。

その中にいた留学生の一人、

表こころブログ_何も言えなくて夏2

微さん(びさん)
という女性がいた。

みな、親しみを込めて
「ビサン」「ビサン」と
読んでいた。

ビサンに対して
積極的にコミュニケーションを
とっていた私。

ある時、
出身地を尋ねたときに
ビサンは答えた。

表こころブログ_何も言えなくて夏3

「私は…タイランの出身です」

私びっくりした。

え?ビサンって中国の人じゃないの?
タイランドの人なの!?
鼻息を荒げて質問返しをする私たち

表こころブログ_何も言えなくて夏4

そうです、みなさん
もううすうすお気づきですね。

彼女の出身地は
タイランド(タイ王国)ではなく
大連(中華人民共和国)
発音がネイティブすぎて間違えちゃった。

しかし
それを訂正するほど
日本語がまだ使えない彼女は

表こころブログ_何も言えなくて夏5

じっと私を見つめるだけでした。



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