この空気吸い込みネタは
私のモノマネの鉄板ネタとなり
何度となく大学の飲み会で
発揮することができた。



ある時、ある外部講師が
講義に来た時のこと。

その講師は酸素吸引やら
何やらを持参して講義していたのだけど、
「だれかこれを試してみない？」
ということで白羽の矢が立ったのが





梶原さん。

あれよあれよと前に立たされ
酸素のマスクを咥えさせられた。

そしてスイッチオン。


（実際にかなりきついらしい）

教室は爆笑の中。

そしてマスクを外した梶原さん。
「あー苦しかったぁ」
と悲しそう。

私はそれを見ていて思ったね。



それからの彼女の渾名は
「吸引力の梶原」であった。


場所は変わり、
私があるレストランに行った時のこと、
おトイレに行くと



でっかいGがいた！

あわてた私は急いで店員に言って
その後の決着を知らないまま
店を後にした。


次の日、今度は梶原さんと
そのレストランに行った。

梶原さんが「トイレ行く」と言うので
昨日のことを思い出した私は
事情をかくがくしかじかと話した。



そして意気揚々と（？）
トイレに行く梶原さん

私はどさくさに紛れて言っちゃた。



そう。
吸引力の梶原さんに
私は一縷の望みをかけたのである。

そして数分後
冷静沈着に
席に戻る梶原さん。



無事、Gは退治されたようだ。





考え込むときに吸い込む梶原さん
酸素吸入のお手本を見事こなした梶原さん
Gを「いない」と言いつつ
こっそり退治した梶原さん。

そんな梶原さんの酸素吸引を
そっと草陰から見ている男がいた。


アイディア参考・おおひなたごう「おやつ」より

世界的掃除機メーカー
ダイソン社の創業者である
ジェームス・ダイソンである。


それから数年後



それは世界の家電メーカーに
革命をもたらすのである。 



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