あれはいまより
ずっとずっと若かった頃のお話。

当時、仲良くしていた
20代中盤のボーイフレンド、
通常:しょんぼりさん
デートに行った。

なぜしょんぼりさんなのかは
以下の記事参考。



しょんぼりさんは車を持っていたので
よく車デートをしていた。

はじめてのデートで、
かなり遠い遠いところまで行き、
他県までへと運転してもらった。

「いったいどこへいくんだろう」
と思ったら、

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家1

蒲の咲いた畑?沼?
のある田舎の道に停めた。
すぐそこには民家。

「ここ、おれの実家」

『え?これ入んなきゃいけないの?』

驚く私に、エンジンを止めて
さ、行こうかというような様子。

ここで改めて言うが、これが初デート。
私の頭の中は嵐。


表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家7

断れる雰囲気でなかったので
とりあえず、中にはいって
早めに切り上げ作戦遂行。
しかし、「ただいまー」と家に入るなり
おばあちゃんらしき人が、

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家6

なんてあたたかく
向かい入れてくれた。

家はコタツがあったり、
襖があったり、
いかにも地域のお家って感じ。

コタツに入りながら

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家5

なんてほのぼの話を続ける彼と祖母。
奥にはお父さまが寝ているらしいね。

私、笑顔とうらはらに
心穏やかじゃなかったね。

だって、はじめてのデートだよ?

しかも、しょんぼりさんは以前聞いた話だと
家庭が複雑で、父親だか母親だか
それぞれ違う兄弟があと2人いるそうだ。


だから、私はおばあさまと
話をしていて思ったね。

『このおばあさんは
 どっちのおばあさん?』

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家2

ややこしや〜ややこしや〜。

『まさか初デートで
 実家につれていくなんてもの?』

『今回が特殊だよね。さすがに』

なんて、思っていた私。
甘かった。

次からのデートでも
しょんぼりさんの
叔父さんだが、
いとこだかの家に連れていかれた。
(そこも複雑で脳内嵐)


それもやはり、他県にわざわざ。

4人家族が全員、
ただならぬ雰囲気。

わざわざ庭仕事していたお父さんや
家事をしていたお母さんが
机に座って、企業面接のように質問攻め

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家4
↑イラストではこんな和気藹々だけど
 実際には尋常じゃない緊張感が漂っていた


そんな感じでしょんぼりさんとは
何度か遊びに行った。

でももともと私は付き合う気がないから
お別れの話になったときに言ってやった。

表こころブログ_彼氏でもない人の初デートで実家3
※実際にはこの10倍オブラートに包んでいます。

けっきょくしょんぼりさんは、
キスもすることなく別れた。

しょんぼりさん曰く
「いやぁ、(実家に連れてこられて)困る姿が面白くて・・・」

いまになって思う。

あっちも悪気ないなら
そんなに怒らなくても
よかったのかなぁって。



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