もう何度目になるだろう。

私の姉は実家に帰ってからの5年間
ずっとお見合いをしてきた。

表こころブログ_姉のお見合い夜話1j



結果はことごとく惨敗だった。

おそらく私の邪推だが
姉の場合は向こうではなくて
姉自身から断ることも
ままあったのだと思う。

姉の外面のよさは
英才教育の賜物だ。
まるで広瀬すずなみ。

ただ、姉は理想が高かったのだ。

表こころブログ_姉のお見合い夜話3j

年収がよくて、
性格がよくて、
見た目がよくて、
そこに加えて、
都会に住んでいて、
などなど。

私は家族のことについて
我関せずスタイル。

しかし、あるとき
受話器の横にお見合い相手の
プロフィールが
置いてあった。

条件反射で手に取る。

表こころブログ_姉のお見合い夜話2j

なんという好立地だろうか。
都市部でもないのに
ここまで裕福な人も
いないのでは?

後日聞いた話だと
この相手は姉から
断ったらしい。

田舎に行くのがいやだから、
と語っていた姉。

しかし姉の癖の強い性格を
『おぼっちゃまの彼は受け止めきれない』
自ら悟ったのではないかと、
私・表こころは察知している。


しかも、その彼
高収入だけでなくて

表こころブログ_姉のお見合い夜話4j

いろいろと紆余曲折のある
学歴だったのね。

相当、プライドが傷つけられるような。
運命を呪いたくなるような時があったと
たった数行の学歴から分かった。




あるとき、母の車に乗っていた私。
姉も相乗りしていた。

ふと母が
「そういえば仲人さんに
ご挨拶にいかなくては」
ということで伺うことに。

街中で仲人さんへ母があいさつ。

仲人さんは車内にいる私たちに
ごあいさつをしてくれのだ。

「いつもお世話になっています」
(私は全然おせわになっていない)
と挨拶をすると。

表こころブログ_姉のお見合い夜話5j

ボコッと殴ってきた。

驚くなかれ。

ここにいるのは
小学生の姉妹ではない。

いい年こいて実家に居候する姉妹、
3×歳が2×歳を
思い切りなぐったのだ。





かくしてお見合いを
つづけてきた姉だが、
この一年間はぴたりとなくなった。

その理由は姉が母に言った一言。

「(叔母)が紹介してくたらなぁ
あんたももっとまともなの紹介してよ
あんたなんか母親じゃないんだから(原文ママ)


これに母が号泣。
そして父も怒り。

表こころブログ_姉のお見合い夜話6j

そりゃそうじゃろ

腹痛めて産んで
ごはん毎日作って
お見合いも率先してくれる母親に
そのセリフはないじゃろ。


何を隠そう、
姉のお見合いを率先していたのは
姉が幸せになってほしいだとか
いい相手をみつけてほしいからだ
ではない。

表こころブログ_姉のお見合い夜話7j

早く家から
出て行ってほしいからだ。

2019/05/24
現在、姉は実家にいる。


P.S.

姉が実家から出ていく
アイディアはないものか。

考え出してくれた人には
10万円差し上げます。
(けっこう本気)



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