あれは、去年の鹿児島での学会でのこと。


私はゼミのみんなで、
鹿児島のご当地料理を食べに行った。

そこには教授さまと、
教授様とのご学友もいらしゃった。


ふと話は阪神・淡路大震災のことについて。

教授様とご学友さまは語った。

「当日、えらい道が混んでるなぁ
おもったら震災が起き取って」

「私も夜勤明けだったから、
病院がバタバタしているなか
震災を聞いて」

広島はあまり大きな被害がなく
どうやって震災を知ったかという話だった。

ふと、ご学友が
「○○さんは、当日なにしていたの?」
と私の同級生に尋ねると、同級生は答えた

「私はまだ生まれていなかったので・・・」

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その瞬間、
泣く子も黙らせる怖い教授さまと
そのご学友さまは
少女のように顔を隠したという。




先ほどの例は
年齢差に思わず気づかされた
学士様の例だろう。

私としては
ふだんビシッとした教授の先生に
こんな女性らしいチャーミングな
ワンシーンがあることが意外だった。



時折、女性は
自らの顔を隠すときがある。

思わず恥ずかしいときに
顔を隠すものだ。

それは往々にして
自分の意図しない発言に
反応してだとおもう。


私も二人の女性の顔を同時に
かくしてしまったことがある。


私は極度の近視だ。

朝起きたら、のびのび太くんみたいに
メガネをまずは探す。
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いまでこそ終日メガネかコンタクトだが、
実はメガネデビューした大学の頃は
かけたり外したりしていた。




その理由について、
私の感受性が関係している。

いままで裸眼の近視で育った私は
初めてメガネをかけて
おどろいたことが一つある。

『人の肌ってこんなに汚いの!?』
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メガネは現実を思い知らせるツールだったのだ。

ということはズバリ、
自分の肌も現実的に
いままで人様の眼に焼き付けていたわけだ。


ある日、大学の同級生二人が
私にこう尋ねた。

『なんでメガネかけたり外したりしているの?』

私は前述の通り、
メガネをかけることにより
人の肌のお疲れ具合(汚さとは言わない)と
自分の肌のお疲れ具合が分かるからだよ、
と答えると、同級生二人は

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といって顔を隠しだしたのであった。

ごめんごめん。
そんなつもりはなかったのだけど。

まさか私のメガネスタンスが
若い女性二人の顔を隠してしまうぐらい
恥ずかしい思いをさせてしまうとは思わなんだ。


とかいいつつ、私だって
占いにきたお客様に
『いつもブログみています』
『こんなに愛らしいかただったんですね』
と言われるたびに顔を隠してしまうのだった。



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