人はときに言葉を失うときがある。


親戚中のまえで実の母親に
「あんたは口から生まれたからね!」
と笑いものにされたことのある
おしゃべりなこの私でさえも
無言になるときが。

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数多くの私のバイト経験の中で
ウェイトレスとして働いていた期間は
1年あまりであった。

かつて飲食店で働いていた私が
出した結論は二つ。



A酔っている人は大変!
  ↓
A'アルコールを扱わないお店に

B皿の数が多いほど大変
  ↓
B'コース・会食のないお店に

ということで目が付けたのが
喫茶店(ウェイトレス)だった。


そこはある設備が話題のお店で
衣装も可愛いかった。

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しかも個人の営業するお店。
しがらみのない
人情の効く世界。

最高だったね。

しかし唯一の誤算は
飲み屋街にある喫茶店だったこと。

だからお客さんにも酔っ払いが
ほんとに多かったんだ・・・。




それはある夜のこと。

いつものように
皿洗いをしていた私。
(料理は完全にマスター担当)


小気味よく
るんるんで泡だらけのなか
ごしごしと洗う

気分はあわあわマルシェ。




すると水屋(洗い場)のドアが
バーンと開いて

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一人の男が乱入してきた。

『だれ?』
『よっぱらい?』

ふりかえる私。
一瞬のできこと。


このとき、私はなぜか
スーッと視点を下におろす

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するとそこにあったのは

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まるごとバナナそのものであった。。


そのままその酔っ払いは
ごみ用のポリバケツの中で
用を足しだした。

あっけにとられる私。
ガンジー顔負けの無抵抗

そのよっぱらいはことが済みだすと
水場から出た後、
他の客に背負い投げをされていた。
(よくそういうデンジャラスなことが起きていた)



さて、その後の処理はどうしたか。
もちろん、その場で一番したっぱの私が
その袋を処理せねばならず。

ふだんよりも水気の多い
そのごみ袋を繁華街の
ごみ置き場に持って行ったとさ。

他の従業員さんは
むしゃむしゃと
まかなないを食べ続ける
だけだった、




その日の帰り道、
ふと気づいた。

「お前は口から先に生まれたんだよ」
と母に言われた私。

そんなおしゃべりな私も、
いざ陰部ポロリな場面に遭遇したら

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無言になってしまうことを。


人というのは、
いざという場面で
どんな反応をするかは
予想につかないもので。



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