高校生のころ、
初めてのバイトをした。

初めてのバイトのおかげで
「あぁ、資格職って大事なんだな」と
思った話は以前した。


そのとき、同時に思ったのは
「学校で習う正しいことより
社会でのやるべきことは
必ずしも一致しないんだな」
ということ。

某市町村の保健所に実習で行ったとき、
そこは実習というよりも
半分職員のような感じで
職務をさせてもらった。


先輩保健師さんから
ある地域住民の方々の
名簿リストを確認したとき、
誤字を発見。

「山田花子」が
「花田山子」に。

このとき
「あ、間違ってます」
と指摘したら保健師さんは

kaokokoro誤字指摘するとき-3j

「そういうときはね、
こっそり直しておくものよ」

と半分笑い、半分ムッとして
教えてくれた。





その保健師さんが
そう言った気持ちが
分かる事件が私にも起きた。


大学内での講義で
グループワークで
ケーススタディをする機会のこと。

ランダムに選ばれたメンバーを見渡すと
だれもリーダーや進行を
やってくれそうな人はいない

ということで私が仕切ることとなった。
その中で、全裸でいきなり愚痴る梶原さん
がいたのだった。

「これについて一人ずつ意見を聞きたいな」

ということでメンバー全員に
平等に発言をしてもらっていた。

そして梶原さんの番。

kaokokoro誤字指摘するとき-1j

「なに?聞こえない?」

ものすごく小さいうえに
瀬川瑛子さんなみに
こもった声で意見した。

(恥ずかしがり屋らしい)



そんな風にみんなから
一通り意見を聞いた後、
ポスターに意見をまとめて書いていた。

すると、さっきまで黙りこくっていた
梶原さんが私の字を見て、

kaokokoro誤字指摘するとき-2j

「こころちゃーん、
この文字間違ってるよ!」

「さーっき先生
(気をつけろって)言ってたのに」


さきほどの声量の6倍はあるだろうか。

さっきはあんなに
黙りこくっていたのに、
リーダーも進行も書記も務める私に
ここぞとばかりに誤字を
指摘したかったのだろか。



○○市の保健師さん、
いまなら気持ちすごく分かります。

「そういうときはね、
こっそり直しておくものよ」


何かを0から作り出すのと、
作ったものを外野から指摘するのは
根本的に違う。

そんなことに気づくことができた。

おそらく社会に出てからも
役に立つ心得だろう。

保健師さん、
梶原さん、
ありがとう。


P.S.

さて、いま副業を三つしているわたし

そこであの保健師さんの助言を
実行できる日がきたのだった。。。



↓クリックくだされば励みになります。