温泉が好きだ。
銭湯や健康ランドも好きだ。

遠いところまで行ったし、
県内の施設にも何度か行った。


しかし、友人とそうやって
裸の付き合いをすると
時々本性が垣間見えることがある。

あれは大学時代の友人「梶原さん」と
一緒に温泉に行ったときのこと

kaokokoro65-1j


私たちは露天風呂の湯船につかりながら
リラックスしたひと時を過ごしていた。

「あーいい気もち」

「ねぇこころちゃん」

「なに?」

「私さ、小学校の頃、
 保健委員会していたらさ、」


kaokokoro65-2j

「男子にバカにされたぁああ!」
(プルプル)


かつて、山村紅葉さんが
「サスペンスのタイトルに
湯煙"があれば視聴率が5%上がる」

と言っていたけど、
まさにこの湯煙でもミステリー発生


はたして、なぜ梶原さんは
わざわざ露店風呂で憩の時間に
小学生時代の嫌な思い出を
披露したのだろう。

「あー気持ちいいね」
というリラックスの時間に
なぜ突拍子もなくトラウマ話が出たのだろう。

言うたら、お互い丸裸の状態
私はどんな反応をすればよかったのだろうか。



「そ、それは辛かったね」
突然のジャブに私は
露天風呂の底を眺めながら
返答するだけだった。

そして、こんなリラックス時間にも関わらず
ウツ話をしだす梶原さんのことを

kaokokoro65-5j

なんて思いながら
次もぜひ誘うおうと
ひそかに決意するのだった。

市役所で出会ったアブナイ人
の記事でも書いたが、
私は変わったヒトが大好きだからだ。


ちなみに、梶原さんは大学でもけっこう有名人で
「何の脈絡もないのに鬱話をしだす」
というキャラクターで見られていた。

※本人は意外と気づかない人が多いので
みなさんも気を付けようね!






そのほかの友人と温泉に行ったとき。

合コンの女王こと、ウズ子と
健康ランドに行ったときの話。

施設にはいろいろなお風呂があるので
レジャー感覚でめぐっていたら、
お風呂につかりながらウズ子が
ふと言った。

kaokokoro65-3j

「え?冗談だよね?」

なんてことを思っていると、

「最近ご無沙汰なの」

「アキラから連絡こないし」

「はぁ、○○○したい」



とぼやきだすウズ子

感情くやしさj

「うわぁガチやん!」


ちなみに、このアキラという男は
遠距離の彼氏がいるウズ子にとって
4番目だが、5番目にあたる男だ。

アキラとの歴史は浅いが、
ウズ子の心の優先順位としては
彼氏をしのぐほどだ。


私はこの会話を切り上げたくて、
「ね、あっちにゆず湯あるよ!」
と、お風呂を変えた。


手のひらにゆず湯をすくって
においをかいで、
新たな会話の糸口をつかもうとした。

「うーん。いいn」

「まじで○○○したい」

kaokokoro65-4j


私もう悟ったね。

『もう、この女に何を言っても聞かない。
この温泉が、男性の汗だか体液だか
にしか見れないんだろうな』

その後、どんなお風呂に入ろうと、
脱衣場に戻ろうと、
始終ウズ子は自分の欲望の話しかしなかった。



私は不思議だった。

ウズ子とご飯食べても、
ここまで下ネタだらけではない。

なんで、健康ランドに来たとたん
こんなに暴走したのだろうか。

感情よかんj

ふと気づいた。

「この女は裸になった途端、
そういうスイッチが入るのではないか」



かつて、生理学者イワン・パブロフは
犬に餌付けをする前にベルを鳴らした。

するとエサを見せなくてもベルの音だけでも
犬は唾液を流すようになることを発見したのである。

ウズ子にとって、衣服を脱ぐことは
エサの前のベル
と同じだったのである。


奇しくも健康ランドの脱衣場で、
現代のパブロフとなった私・表こころだが、
残念ながら

『今後、ウズ子とは
裸の付き合いは遠慮しよう』

そう心に決めたのである。



↓クリックくだされば励みになります。