去年は空前の占いブームであった。
(私のなかで)
おととしは漫画ブームであった。
(私のなかで)

kaokokoro50-5j

イラストの参考のため
広島市内にあるさまざまな
ネットカフェ(昔でいうマンガ喫茶)
へと通った。

今回はそんなかで出会った
ある珍客と珍騒動を紹介する。


その日、某全国チェーンのネットカフェで
友人とくつろいでいたとき。

そこはオープンスペースと
個室があるのだけど、
個室はしょせん蜂の巣状であり、
隣の個室とはわずかな仕切りだったため、
他のお客の声がけっこう聞こえる場所だった。

kaokokoro50-2j

そこで、友人はるろうに剣心、
私は寄生獣を読んでいた。
いずれも往年の名作。

すると、だんだんと隣から

「うふふ」
「きゃはは」

とても仲睦まじいカップルの声が
聞こえてくる。

kaokokoro50-3j

一瞬私たちは目を合わせたものの。
それでも私たちは
黙々とマンガに集中した。

さすが、少年漫画黎明期の
名作は熱中度が違う。





するとだんだん、隣の会話の内容が

「いいだろ?な、いいだろ?」
「もう~だめぇ」

というピンクな感じに。


なんか雲行きが怪しいぃなぁ
と思いつつ、
私たちは漫画を凝視…

するフリして
耳が完全にダンボ

表こころブログ_ネットカフェj

マンガどころじゃないね。
明治時代のさすらい武士
どころじゃないよ



すると、案の定、

「チュッ♡」
という高くて短い音。


なるほど。
わかったわかった。

となりのカップルは
タコの怪物かなにかなので
で、たまたま吸盤と吸盤がぶつかってるのね。

表こころブログ_タコチュー

陸にあがって
体の動かし方がわからないのね。

だってー、粘膜がこすれる音がしたもの。

なんてくだらないことを
妄想しているうちに
とうとうとなりから聞こえてきたのは



「ジーーーーーッ」
(ジッパーを下げる音)


kaokokoro50-1j

私たちはこの緊急事態のため
転がるように受付まで行き、
店員さんにことの顛末を告げた。

個室に戻った私たちは
隣人の一部始終をなおも絶えず聞かされ、
けっきょく店員さんが来たのは、
10分ほど経過したあとであった。





おそらく、このスローな対応の理由は
もし直後にかけつけたら
いろいろとややこしいタイミングに
なってしまうからだと思う。

あくまで私の邪推。
真実は分からない。

ただ一つ確実に言えるのは
この空白の10分間に
ひとつの愛が誕生したことである。


なるほど。

これがほんとの
快活ク〇ブ!?



P.S.

このとき、
もし私が寄生獣の田村良子なら

kaokokoro50-4j

こうなっていた?

このほかおシモな話のリンクは
以下からどうぞ。





↓クリックくだされば励みになります。